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執筆者の写真Tomoo Onoda

松きのこ


11月の話です。松きのこを食べました。広島の山中、世羅で栽培されているのですが、その人気は高く、注文してから三ヶ月待ちという貴重な茸です。

マツタケにしては茎が細く、椎茸にしては茎が長い。

松茸と椎茸の愛の結晶なのでしょう。

ストーブの上で焼いてみました。

茎の弾力のある噛み応えは松茸に近いが、やや椎茸の茎のような乾いた感じがあります。笠の部分はしっとりしていて、噛むと松茸のような感触と松茸の香りがほんのりと口のなかに広がります。

ラップでつつんでレンジでチンしてみると、さらに松茸感がましました。ほう、ほほほう。

香りがちょっと足りないので、これに永谷園の松茸のお吸い物をちょっと加えると、おそらく松茸そのものになるのではないでしょうか。


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さて、残りは、豚肉とニラと一緒に鍋にしていただきます。

豚肉は兵庫県の方からのいただきものです。なにか特殊な加工か、熟成をさせているのでしょうか、ハムのように味が濃くて、いい香りがします。

お酒は、最近お気に入りの伊七。玉野の隣町、児島でつくられていますが、甘いフルーティーな香りと旨みのある最高のお酒です。お酒造りにはいい水と上質の米が必要といわれていますが、児島にこんなポテンシャルがあったとはねえ。

松きのこも負けてはいません。しっかり鍋の中で自己主張をしております。松茸のようなフォルム、しゃきしゃきの噛み応え、そして香り。。。。

でも、次はちょっと松茸のお吸い物を入れてみようかな。


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