マスク不足が続いていますね。 おのだ耳鼻咽喉科医院でも、患者の皆さんにマスクを提供していましたが、そろそろ備蓄が底をつきそうです。
さて、
使い捨てマスクの再利用方法として、よさそうなものがありますので紹介させて頂きます。 ①下の写真は使用済みのマスクです。これには病原体がついている可能性がありますので、触ったあとは、十分手を洗うようにしましょう。 アルコールスプレーが手に入る方は、マスクにスプレーをかけるとよいでしょう。
②マスクの上の部分には、顔の形にフィットさせるための骨(金属)が入っていますので、ハサミで切れ目を入れて、取り出します。
③骨(金属)を抜き取ります。
④抜き取ったところ(私の手が一部黒いのは、化学薬品が手に付着して皮膚が変色したためです、マスクの再利用とは関係ありません)
⑤霧吹きや水道水でマスクの表面を湿らせて、電子レンジ500Wに5分間かける。
これで、ウィルスは消失しているはずです。
乾いたマスクだと、電子レンジを傷める可能性があるようです。水道水でさっとマスクの表面を濡らして行ってください。
骨(金属)を抜いていないと発火しますのでご注意ください。
念のため、発火の気配がないかなど、ときどきレンジのなかをご確認ください。
⑥骨(金属)を差し込んで出来上がりです。
もちろん、使い捨てのマスクですから、メーカー的には再利用不可です。新品が手に入るようなら新品をお使いください。
肉眼的な汚れがあるものは、ごしごし水洗いを要しますが、よほど上手に洗わないとマスクの繊維が乱れてしまい、本来のフィルター機能が低下することが考えられますので、おすすめできません。
再利用は、あくまで、自己責任でお願いいたします。
参考文献
簡易滅菌法としてのマイクロ波照射応用の試み Application of microwave radiation as a handy method of sterilization
安部 益文 ABE Masufumi 岡山大学医学部細菌学教室 Department of Microbiology, Okayama University Medical School
岡山医学会雑誌 93(9-10), 941-949, 1981
2020/03/04追記
乾いたマスクだと、電子レンジを傷める可能性があるようです。水道水でさっとマスクの表面を濡らして行ってください。
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